東京魔人學園剣風帖
SRPG AVG |
PlayStation ニンテンドーDS ゲームアーカイブス(PS3/PSP) |
アスミック・エース エンタテインメント [DS]マーベラスエンターテイメント |
1人 |
[PS]CD-ROM [DS]DSカード [GA]ダウンロード |
[PS]1998年6月18日 [DS]2008年8月21日 [GA]2012年3月28日 |
[DS]CERO:B(12才以上対象) [GA]CERO:D(17才以上対象) |
[DS] 恋愛、セクシャル、暴力、犯罪 |
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バラエティ |
PlayStation ゲームアーカイブス(PS3/PSP) |
アスミック・エース エンタテインメント |
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[PS]1999年4月12日 [GA]2012年3月28日 |
[GA]CERO:C(15才以上対象) |
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『東京魔人學園剣風帖』(とうきょうまじんがくえんけんぷうちょう)は、東京魔人學園伝奇シリーズの第一作として1998年6月18日に発売されたPlayStation用学園伝奇ジュヴナイルゲームソフト。監督・脚本は今井秋芳、製作はシャウトデザインワークス、発売元はアスミック・エース エンタテインメント。
2007年1月より、原作ゲームを原案としたTVアニメ版『東京魔人學園剣風帖 龍龍(龖)』がアニマックスにて放送された。
シリーズ全体の概説やシステム・物語上の共通する特徴は東京魔人學園伝奇の項を参照。なお本項では、『東京魔人學園朧綺譚』および『東京魔人學園剣風帖繪巻』についても合わせ述べる。
作品解説[編集]
東京魔人學園剣風帖[編集]
『魔人學園伝奇』のシリーズ第一作となる『東京魔人學園剣風帖』は、東京・新宿の真神学園を主舞台とした、人ならぬ「力」を得た少年少女たちの物語である。彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、同じような「力」を持つものたちと、時には敵として、時には味方として対峙しながら、力を合わせて様々な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。
設定上は1998年から1999年にかけての物語ではあるが、学園ドラマの王道要素や定番の設定や演出を意図的に多く盛り込み、一昔前の学園青春ドラマの雰囲気を作り上げている。友情や正義感をテーマにした伝奇アドベンチャー。物語は不思議な力を持つ主人公が舞台となる真神学園に転校したところから始まる。
本作の特徴としては、システム上の感情入力、物語上のジュヴナイル要素のほかに、劇画的なキャラクターデザインがある。キャラクターデザイナーである小林美智の本来の絵柄はアニメチックなものであったが、あえて劇画調のデザインに変更、塗りもイラスト的なものとされた(一部サブキャラクターはサポートデザイナーによる)。
ゲームとして発表されたのは魔人學園伝奇シリーズで最も早いが、「東京魔人學園伝奇・人の章」として、作品設定上は魔人學園伝奇シリーズの最後に位置づけられることになっている。
『剣風帖』以後の時代を描いた作品も存在するが(双龍変、黄龍祭など)、あくまでもそれらは時間軸分岐に因る「可能性の未来」であって、設定上不動のものではない。例として、双龍変シリーズにおいては『剣風帖』の主人公が、ヒロインたちの誰とも結ばれていないように見えるが、「これは公的な見解ではない」ということを示す。これは個々のプレイヤーの辿った結末が、プレイヤーそれぞれにとっての「正史」である、というプレイヤー尊重の制作意図によるものである。
本作はRPGに多く見られる「主人公=プレイヤー」という方式を取っている。AVGパートにおいて主軸となっている感情入力システムに見られるように、個々のプレイヤーの想像力を最大限尊重し、プレイヤー固有の主人公像を作り上げてもらうためである。そのため、主人公には公式な容姿の設定がなく、収録されているボイスも戦闘時の叫び声のみで台詞は存在しない。本作は主人公を無個性にしつつ、なおも物語を牽引する存在感を示しており、『剣風帖』の場合は周囲のキャラクターとの会話の中でこれらを両立させている。
登場人物たちのうち、ほぼ全ての味方女性キャラクターとクリスマスにデートイベントがある。
また、クリスマスにデートできた場合であっても、『剣風帖』本編では美里葵と桜井小蒔のものしか個別エンディングが存在しなかったが、後に発売された『東京魔人學園朧綺譚』により、男性キャラクターや仲間にならないキャラクターのものも含まれた全員分のエンディングが補完された。
なお、本作は発売当時『ファミ通』を始めとしたほとんどのゲーム雑誌において平均的な評価が下されたが、その中で『電撃PlayStation』のみが特集記事を大々的に組むなどして本作を高く評価しており、そこから徐々に人気が広まっていったという経緯を持つ。これにより、初回出荷本数こそ1万本以下であったものの、後に累計出荷本数10万本を超えるロングセラーとなった。
2012年3月28日にはゲームアーカイブスにて配信されている(同日に『朧綺譚』と『外法帖』も配信されている)。『剣風帖』のレーティングはCERO:D(17才以上対象)という扱いになっている[1]。『朧綺譚』はCERO:C(15才以上対象)になっている。『剣風帖』・『朧綺譚』ともにPS版で存在したバグは未修正のままなので、アスミック・エース エンタテインメント公式の『東京魔人學園』シリーズについてのご注意のページに対処法がある。
東京魔人學園朧綺譚[編集]
1999年4月12日に『剣風帖』のファンディスクとして発売された。上記の全員分のエンディングのほか、主人公が真神学園に転校する以前の物語『第零話・龍之刻』などの外伝6編が収録されている。
このほか、一定の戦闘状況を設定し、定められたターン数以内で勝利条件を達成することを目的とした、詰め将棋的なSLGパート「螺旋洞」や、魔人學園に関するクイズ、さらに各キャラクターの『剣風帖』における好感度を自在に操作することができるコンテンツなどが収められた内容となっている。
東京魔人學園剣風帖繪巻[編集]
2000年7月13日に発売された、『剣風帖』と『朧綺譚』をセットにした廉価版パッケージ。それぞれ単品の物とゲーム内容上の違いはない。本作の発売から、『剣風帖』が「魔人學園伝奇・人の章」であるとされるようになった。また、本作の発売に伴い、『剣風帖』・『朧綺譚』それぞれの単品販売は終了している。手書きするのが大変に思えるタイトル名をゲーム専門書籍に突っ込まれたこともある作品[2]。
ニンテンドーDS版[編集]
2008年8月21日にマーベラスエンターテイメントより発売されたニンテンドーDS版。『剣風帖』と『朧綺譚』の内容を一本にまとめたリメイク版になっている。ソフトのみの通常版に加え、魔人シリーズ10周年記念として、荒俣宏が作中の舞台を解説するDVDやビジュアルブックなどを同梱した限定版も同時発売。
主な変更点は以下の通り。
- 『剣風帖』のメインストーリーをクリア後、すぐに『朧綺譚』の内容が楽しめるようになっている。PS版では独立して管理されていたシステムセーブデータの扱いも共通化。
- DSの特徴である上下2画面とタッチパネルを活かし、上をメイン画面、下を操作系・情報系の表示画面と分割することによって、操作性と視認性が向上。各種情報の表示デザイン自体も改良されている。
- PS版では主に水彩画の取り込みが中心であったグラフィックが、全て外法帖以降の作品と同様の、より陰影のはっきりしたデジタル彩色で完全に描き直されている。また、PS版ではシミュレーションパートの攻撃シーンのみキャラクターの画風が違っていたが、この点についても改善されている。
- 全てのキャラクターの表情がアニメーション化され、瞬きから大きな動きまで、そのパターン総枚数は約5000枚にも上る。
- アランなど、特定のテーマ曲を持たない一部のキャラクターについて、外法帖に登場した祖先からテーマ曲を引用。
- 各話の最後に、やなせななの楽曲「七夕」を用いたエンディングを追加。
なお、キャラクターの音声についても当初は全て録り直される予定であったが、出演者たちの「10年前に演じた証として残したい」という意向により、PS版のものがそのまま使用されることとなった。
ゲーム進行に関わるバグについて[編集]
DS版のみに存在するバグが発売後にいくつか確認されている。そのほとんどはゲーム進行の大方に影響しない、またはプレイヤー側の対応にて回避可能だが、唯一ゲーム進行に関わる重大なバグとして、「『朧綺譚』の螺旋洞43問目にて、本来倒せるはずの敵を倒せない」(製品版を絶対にクリア出来ない)というものがある。メーカーは発売より数週間後に進行不能となるバグを認識したが、2013年1月現在でも本作進行不能バグについてメーカーの公式告知は一切行われておらず、オフィシャルページなどにも案内や誘導などは全く無いが、購入者からの報告によってバグとして認定されたため、「ユーザーサポートへ問い合わせを行った購入者に対してのみ」対応を開始。事前に問い合わせた上で43問目がプレイできるセーブデータを記録したソフトを送付すると、43問目クリア済みの状態への書き換えを受けることができるようになった。
登場人物[編集]
声優はゲーム / テレビアニメの順である。武器はゲームでの分類。
主人公[編集]
緋勇龍麻(ひゆう たつま)声:加瀬康之 / 下野紘・加藤英美里(幼少時代)武器:手甲本作の主人公。4月になって間もなく、明日香学園(所在地は『朧綺譚』の第零話でプレイヤーが設定する)から新宿区の都立真神(まがみ)学園高校3年C組に転入してきた少年。徒手空拳の古武術を修める。宿星は、龍脈の力を統べる「陽の黄龍の器」。名称はデフォルトのもので、変更可能。その他、誕生日・血液型・出身地を自由に設定可能で、これによりユニットの性能や各キャラクターとの初期相性が変化する。性別のみ男性で固定されており変更はできないが、これは魔人學園シリーズの総監督・今井秋芳の「ジュヴナイル作品には『ヒーローとその傍らに寄り添うヒロイン』と言う構図が不可欠である」とする信念によるものである[要出典](ただし「東京魔人學園符咒封録」では隠し要素として性別が変更可能)。SLGパートでの外見は、前述の通りプレイヤーの想像力を最大限に重視するという方針から、長い前髪で目元を隠している以外は極めて無個性な姿となっている。喜名朝飛著コミックス版では一見無表情で容姿端麗なキャラだが、心根は優しく人望を集める好人物に描かれる。アニメ版では優しい性格が強調され大人しいの感じのキャラに。また、イチゴが大好物というアニメ独自の設定がなされている。条件を満たせば、『九龍妖魔學園紀』にも主人公として登場する(この場合のタイトルは、「黄龍妖魔學園紀」となる)。味方キャラクター[編集]
以下の4人はストーリー進行にかかわりなく、味方キャラクターとして固定されている。味方キャラクターの誕生日は、原作版声優の誕生日と同じに設定されている。
美里葵(みさと あおい)声:堀江由衣 / 同左武器:指輪主人公のクラスメイト。真神学園の生徒会長を務める才媛であり、容姿端麗にして品行方正、人望も厚く心優しい「学園の聖女」。真神学園高校3年C組。9月20日生まれ、B型、身長160cm、体重46kg、3サイズ88-55-84。治癒の「力」に目覚める。それと平行して過去生を断片的に思い出していくことで、仲間の中では戦いに対するためらいが一番強い。敵味方を問わず人の死に対しては敏感で、守れなかった人に対する後悔の念が強い。「菩薩眼」という特異な才能を持つ。回復ユニットとしての役割を果たすが、高レベルに成長すると強力な攻撃能力も身につける。 小蒔を親友として慕う一方、主人公を巡って反発し合っていることと生理的嫌悪感を抱いているという理由から、比良坂をとにかく嫌っている。宿星は「八咫(やた)」であるとともに、龍脈の流れを見極めることのできる「菩薩眼(ぼさつがん)」の能力者でもある。アニメ版では、容姿は可愛い雰囲気に変更されており、嵯峨野と同じ覚羅中の出身という部分が追加されている。また、原作では指輪を装備していたが、アニメ版では薙刀を得物として闘いに参加している。菩薩眼の設定にも変更があり、手中に収めんとする時の権力者らに狙われる(=火種になる)という解釈だけでなく、菩薩眼そのものが邪悪な面を持つかなり戦闘的な力として描かれており、劇中では菩薩眼の力で豹変した葵が自発的に仲間を攻撃しているなどのシーンがある。蓬莱寺京一(ほうらいじ きょういち)声:川鍋雅樹 / 同左・世戸さおり(幼少時代)武器:日本刀(木刀)主人公の親友。性格は底抜けに明るく脳天気な熱血漢。自称「真神一のイイ男」。部類の女好きで成績は悪い。授業中は寝てばかりいる。軽佻浮薄な問題児だが信義には厚く、ここぞという時には誰よりも頼りになる主人公の相棒。愛用の木刀はどんなときも(プールでナンパするときも)手放さない。新宿中央病院の岩山院長とは過去に因縁があり苦手にしている。小蒔、アン子とは腐れ縁であり、余計な一言がもとでしばしば殴られている。また、陰気で何を考えているかわからない裏密を醍醐同様に非常に苦手にしている(裏密により二人が酷い目に遭わされる方陣技もある)。真神学園高校3年C組。剣道部部長。1月24日生まれ、B型、身長176cm、体重70kg、3サイズ105-80-88。剣術の達人であり、常に愛用の木刀を携えている。ラーメンをこよなく愛する(特に味噌)。宿星は「義星」。アニメ版では、容姿が大きく異なり、性格も葵と小蒔を快く思っていないなど原作とは若干違ったものになっている。アニメ版のみ如月のことを「ムッツリ」と呼んでいる。拳武編の失踪から、髪質がしなやかになって帰還した。醍醐雄矢(だいご ゆうや)声:石黒貴之 / 平勝伊武器:足甲主人公の親友。「真神の醍醐」と近辺の不良たちに恐れられる巨漢であり、真神学園の番長格。しかしその性格は外見に反し謹厳実直で真面目であり、お調子者の京一とは対照的なコンビ。中学時代には「強さ」だけを求め、喧嘩に明け暮れる毎日を送っていた。その頃、凶津とは無二の親友だったが、傷害事件を起こして警察に追われる彼を裏切って警察に突き出した。プロレスをベースにした格闘技の達人。幽霊や怪談話が大の苦手だという一面もある(しかも霊感が強いため霊的なものを感じとりやすい)ため、オカルト研の部長である裏密を最も嫌う。新井龍山を師と仰いでいる。小蒔に気があるのだがどうしようもないほど不器用な性格ゆえに進展しない。真神学園高校3年C組。レスリング部部長。4月23日生まれ、A型、身長190cm、体重100kg、3サイズ125-93-98。宿星は「白虎」であり、その真の力に覚醒(変生〈へんじょう〉と呼ばれる)するとき、彼の能力は変化を遂げる(シミュレーションパートのマップ上グラフィックでは点滅して光るのみ)。その力により佐久間を殺めてしまった恐怖で戦意喪失状態となるが後に復帰し、如月・アラン・マリィと共に四方を司る四神を形成する。佐久間に絡まれるも返り討ちにした転校生である主人公に興味を抱き、彼に勝負を挑むが敗北しその後は主人公の力を認め親友となる。また、主人公不在の時には真神学園の仲間達をまとめたりと、サブリーダー的なポジションでもある。アニメ版では、原作とは容姿が異なり、料理が得意で調理師を夢見ている。小蒔だけにはさん付けで呼ぶようになり、さらには敬語を使うなどしている。過去に凶津から「雄ちゃん」と呼ばれていた。 桜井小蒔(さくらい こまき)声:浅川悠 / 新井里美武器:弓明るくボーイッシュなスポーツ万能女子。一人称は「ボク」。元気で活発。対照的な性格ながら葵の親友でもある。6人兄弟の長女であり、弟想いの心優しく面倒見のよい姉でもある。女子とは非常に仲が良く、アン子、裏密といった真神生だけでなく、他校生の織部姉妹とも仲が良い。貧乳をやや気にしており、そこにもツッコむ京一に対しては容赦ない。 戦闘時には遠距離攻撃ユニットとして欠かせない存在。宿星は「悌星」。真神学園高校3年C組。弓道部部長。3月20日生まれ、A型、身長158cm、体重47kg、3サイズ77-55-82。アニメ版では容姿はショートカットがロングヘアになり、姉御肌的でやや刺々しい性格付けがなされている。仲間となるキャラクター[編集]
これ以降のキャラクターは、プレイヤーの行動によって仲間になる場合とならない場合がある。
その他のキャラクター[編集]
遠野杏子(とおの きょうこ)声:田村ゆかり / 成田紗矢香本名ではなく「アン子」という愛称で呼ばれる眼鏡っ娘。真神学園の新聞部を一人で切り回す好奇心旺盛で行動力に富む少女。特ダネ入手のためならば身の危険を冒すことも、他人を巻き添えにすることも厭わない。また守銭奴で友人相手だろうが隙あらば金を毟り取ろうと画策する。特別な「力」に目覚めなかったものの、東京に起きるさまざまな怪事件に首を突っ込み、情報面で主人公たちをサポートする。京一が暴言を吐くたびに張り倒している。天野のことは尊敬している。真神学園高校3年B組。2月27日生まれ、A型、身長162cm、体重46kg、3サイズ89-61-88。アニメ版では容姿・性格が変更されている。緋勇達の「力」の初見後に怯えるなどの描写があるがその後立ち直り、以降は原作同様情報面でサポートしていく立場になる。中学時代に美里と面識があった様子。 マリア・アルカード声:増田ゆき / 同左真神学園高校3年C組の担任教師で、担当は英語。妖艶な美貌と面倒見の良さで、生徒たちからは絶大な人気を誇る。主人公たちの「力」のことを知り、危険に身を投じる彼らの身を案じているが、彼女自身にもある秘密がある。2月9日生まれ、O型、身長172cm、体重52kg、3サイズ91-58-88。常識人で生徒思いの理想的な教師だが、主人公に向かって「服を脱いで」などときどき妙なことを言い出す。その正体は長い年月を生きた「吸血鬼(ヴァンパイア)」。終盤間近で主人公の力を奪うべく正体と本性を現し戦うことになる。『朧綺譚』の外伝7話でのみ操作が可能。アニメ版では容姿・性格が変更。バイクも乗り回しガサツな性格描写が為されている。大きな秘密はないが原作設定を多少引き継いでいるようで、結界前で足止めを食らっている描写がある。 犬神杜人(いぬがみ もりひと)声:坪井智浩 / 同左真神学園高校3年B組の担任教師で、担当は生物。ぶっきらぼうで無愛想かつシニカルな言動により、生徒たちからは敬遠されている。京一、アン子にとっては天敵とも言える存在で、京一は理由もなく毛嫌いしており、アン子は呼び出されては説教を食らっている。要所要所で主人公たちの前に現れ、含みのある一言を残していくのだが、選択肢によってはほとんど会うことなく進んでしまうことも。思わせぶりな発言は彼自身の持つ大きな秘密によるもの。いつもたばこ(しんせい)を吸っている。10月9日生まれ、O型、身長180cm、体重80kg、3サイズ104-82-93。『剣風帖』の外伝2話でのみ操作が可能。その正体は長い時を生きる人狼の一族の者で、ある人物との約束で真神学園を守り続けている。 アニメ版で容姿・性格が変更。大きな秘密はないが事情を知っているような描写がある。ウサギ小屋の前で人参をかじっている。天野絵莉(あまの えり)声:増田ゆきフリーの敏腕ルポライター。渋谷のカラス事件を追っていた時に主人公たちと知り合い、以後は彼らに情報提供や探索協力を行うようになる。常に毅然とした態度でオカルト事件にも臆せずに挑む。マリア・アルカードとは友人関係。アン子の憧れの人物であり、彼女もまたアン子の行動力を評価している。7月26日生まれ、B型、身長172cm、体重50kg、3サイズ83-60-85。岩山たか子(いわやま たかこ)声:長谷川たか子 / 沢海陽子新宿中央病院院長。表向きは産婦人科医だが、現代医学では説明不可能な怪我や病気も治療する心霊治療のエキスパート。真神学園のOGで、当時は担任の犬神に憧れる普通の美少女だったが、驚異的な治癒力を得る事を引き換えにあえて肥満体となり、年齢も年をとらない犬神を追い越してしまった。若くていい男が大好きで、大の女性嫌い(ただし高見沢についてはその能力を買っており、復活した比良坂の指導も行っている)。京一の師匠とは顔見知りのようであり、京一にとっては悪夢に近い存在。1月2日生まれ、B型、身長178cm、体重110kg、3サイズ130-130-130。新井龍山(あらい りゅうざん)声:樫井笙人 / 塾一久風水師。新宿区内に広大な敷地を持ち草庵に独居する。中学時代の荒くれていた醍醐を更生させ、弟子入りさせる。白虎の力に目覚め、戸惑いと後悔により心を閉ざした醍醐に活を入れて立ち直らせた。主人公の両親の戦友で、一行の支援者の一人であると同時に、主人公の出生を知る一人。アニメ版では、楢崎と共に外法編第一夜から登場している。 楢崎道心(ならさき どうしん)声:小上裕通 / 辻親八新宿中央公園で劉と共に暮らす老人。一見ホームレスのようにも見えるが、主人公の両親や龍山の戦友だった破戒僧である。同じく一行の支援者の一人であると同時に、主人公の出生を知る一人。アニメ版では、ゲーム版と違い現代的な容貌で髪の毛もある。龍山と共に外法編第一夜に登場。 秋月マサキ(あきづき マサキ)声:増田ゆき中央区の清蓮学院3年A組。11月26日生まれ、A型、身長163cm、体重45kg、3サイズ76-56-77。神秘的な絵を描くことで知られる天才画家で、星視の力を持つ車椅子の少年。というのは表向きで、実際にゲームに登場しているマサキは秋月柾希の妹の薫(かおる)。本物の柾希は敵に襲われて昏睡状態にあり、死ぬはずであった柾希の運命を捻じ曲げた代償として、薫も足の自由を失った。医学的には全く異常はないが、薫の足が動かないのは柾希がまだ生きているという証拠でもある。このことを知るのは御門、村雨、芙蓉、龍山の4人のみ。 浜離宮に設けられた結界内で御門らの守護を受けつつ暮らすが、御門は内心で護衛役として以上の感情を彼女に抱いている様子。アニメ外法編最終夜で似た容貌の人物が出てきたが、本人とは無関係。那雲摩紀(なぐも まき)声:増田ゆき外伝1話に登場。父親が借金で蒸発し、一人で小料理屋を営む少女。八剣に敗れて倒れていた京一を介抱する。債権者のヤクザに執拗ないやがらせを受け、拉致されたところを京一に助けられる。那雲明(なぐも あきら)声:津村まこと外伝1話に登場。摩紀の弟。生意気な少年だが、自分を育ててくれる姉を大切に思っている。京一を幼くしたような風貌であり京一が気にしており、後日クリスマスプレゼントを彼のために購入していた模様。別の外伝でも登場する。京一以外で仲間内で出会ったことがある人物はコスモレンジャーと芙蓉のみ。 青葉さとみ(あおば さとみ)声:岡田純子『朧綺譚』の第零話に登場。明日香学園在学時の主人公のクラスメートの少女。ある事件に関わることになり、その日をきっかけに主人公に好意を寄せるようになる。比嘉焚実(ひが たくみ)声:鈴木正和『朧綺譚』の第零話に登場。明日香学園在学時の主人公のクラスメートの少年。ある事件に巻き込まれながらも、「力」を持つ者に対し勇敢な芯の強さを見せた。幼なじみであるさとみに惚れている。 緋勇弦麻(ひゆう げんま)声:関根信昭(アニメ)主人公の実父。「陽」の徒手空拳の使い手。故人。中国の「客家」での戦いの時、柳生との闘いで自分もろとも岩戸に柳生を封印するように客家の者達に命じた。このときに相討ちになったとされる。客家の村では偉人として語り継がれている。劉弦月の「弦」は弦麻の名前から貰っている。緋勇迦代(ひゆう かよ)主人公の実母。美里と同じ「菩薩眼」の宿星を持った女性。故人。「黄龍の器」は強き氣の持ち主と「菩薩眼」が交わることにより生まれる。そして「菩薩眼」の女性は「黄龍の器」を産み落とすとき、命を引き換えに産むとされており、主人公が生まれるのと引き換えに亡くなった。神夷京士浪(かむい きょうしろう)『剣風帖』と『朧綺譚』の外伝に登場(『剣風帖』では京一の回想内、『朧綺譚』では第零話に登場)。京一の剣術の師匠。主人公の父親の戦友でもある。出生、生い立ちが全て謎に包まれている。古風な方言と風貌をしており、諸国放浪が趣味。京一が他人とは思えない同一の性格。京一とは喧嘩別れして以来会っていない(5年前とのことなので、計算上京一が中学1年の時に別れたとされる)。実は『外法帖』にも主要人物の一人として登場している(ただし、『外法帖』で神夷京士浪と名乗っている人物とは別人である)。 鳴瀧冬吾(なるたき とうご)声:坪井智浩 / 宮林康拳武館館長で、悪人を抹殺する暗殺組織の元締めでもある。『剣風帖』には登場せず『朧綺譚』に登場。主人公の父・緋勇弦麻と対になる「陰」の徒手空拳の使い手。弦麻とは親友であった。主人公と壬生の徒手空拳の師匠でもある。全国に拳武館の道場を持っており、ある支道場に来訪していたところ、明日香学園に在学中の主人公に出会った。ある事件をきっかけに主人公に「陽」の徒手空拳を教えることになる。その後の行方は不明。アニメ版では第2期のOPに出演。容姿は原作に類似し、サングラスをかける。しかしこちらは化け物が変生した偽の鳴瀧であり、その後本物の鳴瀧によって始末された。原作の“副館長派”の位置が、アニメ版ではこの偽鳴瀧に当てはまる。龍蔵院鉄洲(りゅうぞういん てっしゅう) 雨紋の槍術の師匠であり、主人公の父親の戦友。ストーリーには名前以外登場しないが、ある話のインターバルで雨紋から師匠の話を聞くことが出来る。消息は一切不明。橘朱日(たちばな あけび)声:永迫舞『朧綺譚』の外伝四に登場。王蘭高校の生徒で、如月のクラスの委員長。学校を休みがちな彼を心配する。他人と打ち解けず、クラスからは如月と似たような境遇イメージから「冷血女」とも呼ばれている。耶之路龍治(やしろ りゅうじ)声:三浦祥朗アニメオリジナルキャラクター。普段から車椅子に乗っている。しかし、器用に乗りこなしスポーツも出来る。明るく気さくな性格で誰からも好かれている高校生。その人柄故に友人や恋人にも不自由していない。しかし、その本性は残虐かつ狡猾であり、人の心というものが完全に欠如している。恵まれている環境なのに、友人や恋人といても「楽しくない」と言っていた。自らを「過王須」と名乗り、人を操れる《力》を使って、他人が傷つく様子を鑑賞しては悦に浸っていた。 アニメの冒頭に出ている、嵯蛾野の見ていたあるチャットの「カオス」と名乗っていた人物でもあり、そのチャットを利用して人を操り、緋勇の育ての親を殺させた張本人。その理由も単純であり「君が一番楽しそうだったから」という卑劣な一言であった。緋勇本人も最初は物凄く恨んでいたが、交流を深め和解しようとして東京の色々な所を廻って行き、最後にはイチゴ牛乳をプレゼントした。その時、龍治は緋勇の不可解な行動に腹を立てたが、そこで初めて「腹を立てた」という心の動きに気付く。しかしその後、龍治は柳生の力で取り込まれてしまい、緋勇達と対峙することになる。対峙時は驚異的な強さを見せつけ、緋勇達は手も足も出なかった。しかし、緋勇の説得により柳生の呪縛から本人を分離させることが出来た。闘いの後は、龍山の元で保護されている(闘いの時の負担が大きかったせいか、数肢を失っていた)。敵キャラクター[編集]
莎草覚(さのくさ さとる)『朧綺譚』の第零話に登場。真神学園から転校して来た少年。ある日をきっかけに「運命の糸」を操る力を身につけた。その力で青葉さとみを我が物にしようと執拗に迫り、最終的には力によって彼女を拉致する。主人公と対峙した際、主人公の「糸」が見えず困惑していたその時、「力」が暴走し「鬼」に変生してしまう。主人公の「力」の前に敗れ、消滅した。 来栖狩夜(くるす かりや)声:浜田賢二『朧綺譚』の外伝7話に登場。妻を異形の者に殺され、復讐のためだけに生きる男。異端審問官にしてM+M機関の吸血鬼ハンターで、異形の者は絶対悪と決め付け、銀の弾丸を込めた拳銃でマリアの命を狙う。顔にはかつて犬神との戦いでついた傷がある。佐久間猪三(さくま いぞう)声:高瀬右光真神学園高校3年C組。典型的な不良生徒で、見かねた醍醐によってレスリング部に入れられたものの、全く更生する気がなく、転校初日の主人公に因縁をつける。葵に惚れていて、力ずくで奪おうとし、それを咎めた小蒔を暴行、怒りのあまりに覚醒した醍醐の前に鬼に変身するが、醍醐に敗れ死亡。彼の死は醍醐の心に決して小さくはない傷を残すこととなった。唐栖亮一(からす りょういち)声:斉藤周 / 阪口大助神代高校に転入してきた雨紋の同級生。自分は選ばれた特別な存在と公言するナルシストで、環境破壊を憂い、ギターの音で鴉を操って人を襲わせる。主人公達との戦いの後は行方不明だが、第弐拾参話冒頭で生存が確認されている。アニメ版では雨紋とは幼馴染、CROWのメンバーでベースと作詞を担当。曲の変更で雨紋と決別し、そこを九角につけ込まれ力を与えられ闇に落ち敵となる。最後には元に戻るが、九角天童に殺される。鴉だけでなく空気の振動をも操ることができた。嵯峨野麗司(さがの れいじ)声:斉藤周 / 下山吉光覚羅高校の生徒。典型的ないじめられっこ。街中でいじめに遭い怪我をしたところを葵に手当てをしてもらい、彼女に憧れ、同じいじめを憎む藤咲と共謀し、葵を夢の世界に監禁する。主人公達に敗れた後、意識不明のまま長期入院。第弐拾参話冒頭で意識を取り戻す。喜名朝飛著コミックス版では、いじめられていたところを小蒔に助けられることになる。柳生から与えられた力で自分をいじめた者たちを惨殺し、それを咎めた小蒔にも激しい暴行を加えた。小蒔を助けに駆け付けてきた醍醐と共に二人と戦うことになり敗北する。最終的に小蒔や醍醐と和解するが、力を酷使したその身体は既に生命力が尽きており、二人に見守られながら消滅していった(葵や藤咲とは面識がなく、別のエピソードになっている)。アニメ版での変更が一番多く、石平監督の思惑を一心に背負い描写するキャラとなる[要出典]。そのため結果的に敵キャラにしては破格の待遇となる。葵と同じ中学で、最終的に主人公達と破れ長期入院する点は同じだが、いじめ関連の設定が原作と違う、長期入院から復帰、非戦闘要員だが独鈷を使い、高見沢らと共に主人公達をサポートするなど出番が多くなっている。アニメのラジオドラマでは岩山に無駄飯食いと呼ばれていたり、高見沢に恋をしているようで彼女が気になる描写があったりする。 凶津煉児(まがつ れんじ)声:高瀬右光 / 青山穣スキンヘッドに刺青を入れた、パンクファッションの青年。かつては醍醐の不良仲間だったが、自分の父親を刺したことを醍醐に通報され、醍醐との一騎討ちに敗北。そのまま少年院に送られていた。出所後に出会った風角から、触れたものを石化させる能力を得て、次々と人々を石にする事件を引き起こした。醍醐に復讐するべく小蒔を拉致し、主人公達に敗れた後、改心し少年院に戻る決意をするが風角に処刑される。アニメ版では、刺青をいれていないが力を使うときに原作の刺青のような模様が右頬に現れる。また、原作同様醍醐を怨んでおり、物質を石に変える力は原作同様。劇中では降っている雨すらも石化させ歩いていた。拳武十二神将のひとりである。第四夜で少年院にいたのは偽者だったため、偽鳴瀧に入れられた可能性がある。最後は原作の帯脇のように大蛇に変生し、同じく白虎に変生した醍醐に殺された。ここのくだりは原作で変生した佐久間を斃したシーンに似ている。 死蝋影司(しろう えいじ)声:関口英司紗夜の兄で、本名:比良坂英司。品川区の冥燈院高校教諭で優秀な生化学者。幼い頃に家族と共に飛行機事故に遭い両親は死亡。誰も自分達を助けようともしてくれないなか、両親の遺体が燃え尽きるまで見続け精神の均衡を崩す。自分たち兄妹だけの世界をつくろうと、不死身の体にあこがれブードゥー教に傾倒し、病院から死体を盗み出しホムンクルスを開発する。主人公達に敗れ、炎角の制裁を受けて、溺愛する妹と共に炎の中に消える(ただし条件を満たせば、紗夜は後のストーリーで復活する)。主人公が六道によって飛ばされたパラレルワールドでは、新宿中央病院の医師になっている。水岐涼(みずき りょう)声:斉藤周港区のセントクライスト学院の生徒、13歳で文壇デビューした天才詩人。海をこよなく愛するが故に東京の水質汚染を憂い、水角にそそのかされた挙句「深き者」の姿にされ、主人公達に倒される。その後、美里の「菩薩眼」の「力」により人間の姿で消滅する。水角(すいかく)声:津村まこと鬼道衆の紅一点。水岐を利用した後、水岐を「深き者」に変生させた人物。水を操る忍術と小刀の使い手。大蜘蛛の姿に変生する。DS版では変生後のグラフィックが『東京魔人學園外法帖』の雹(変生後)に似た容姿に変更されている。 アニメ版でも登場。容姿は変更されている。盲目の者(もうもくのもの)アランの故郷を滅ぼした謎の巨大な怪物。邪神を蘇らせようとした風角に誤って召喚される。クトゥルフ神話の邪神の眷属だが、本体ではない。風角(ふうかく)声:加瀬康之鬼道衆の一人。九角天童に絶対なる忠誠を誓っている。風の忍術「鎌鼬」の使い手。鳥人の姿に変生する。アニメ版でも登場。容姿は変更されている。 炎角(えんかく)声:斉藤周鬼道衆の一人。佐久間を殺してしまい放心状態の醍醐に襲い掛かる。炎を操る術の使い手。半竜半人(ティラノサウルス)の姿に変生する。アニメ版でも登場。容姿は変更されている。岩角(がんかく)声:小野英昭鬼道衆の一人。醍醐の元を訪れようとする主人公達の前に立ちふさがる。岩をも砕く蹴りの使い手。半牛半人の姿に変生する。アニメ版でも登場。容姿は変更されている。 トニィ・ワシントン声:津村まことローゼンクロイツの黒人生徒で、元はNYのスラム街に住んでいた孤児。まだ子供だが凶暴で、仲間であるマリィを「出来損ない」といじめている。念動銃を使い、遠くの目標物を攻撃する能力を持つ。また、普段からローラーブレードを履いている(攻撃グラフィック時に確認できる)。イワン・ニコラス声:関口英司ローゼンクロイツのロシア人生徒で、元はロシアの駐独大使の息子。他人を見下した鼻持ちならないエリート根性丸出しで、トニィと共謀して葵とマリアを拉致する。先読みの力を持ち、ボクシングスタイルで戦う。サラ・トート声:津村まことローゼンクロイツのインド人生徒で、元はインドの寒村の少女。盲目の少女だが、不審者が接近するのを察知する能力がある。ジル・ローゼス声:小野英昭表向きはローゼンクロイツ学院の学園長として福祉家を装うが、正体はネオナチの幹部。超能力のある子供達を集め、第三帝国復活を企む。逃亡しようとしたところ、主人公達に追いつかれマリアを人質にしようとしたが、マリィの「力」で逃げ場を失う。そのときに現れた雷角に助けを求めたが、失態の責任のために変生させられ、雷角とともに倒される。雷角(らいかく)声:関口英司鬼道衆の一人。ジルを鬼に変生させる。雷を操る忍術と槍の使い手。半獣半人の姿に変生する。アニメ版でも登場。容姿は変更されている。九角天童(こづぬ てんどう)声:加瀬康之 / 勝杏里世田谷区の龍洲の宮(りゅうずのみや)高校3年。3月18日生まれ、B型、身長178cm、体重70kg、3サイズ94-86-97。異形の集団「鬼道衆」を支配し、「外法」と呼ばれる「力」を操って様々な怪異の事件を裏から操る赤髪の男。学校側は九角の存在を知らず、戸籍上にも九角という戸籍は存在しない。アニメ版では原作と容姿や性格、設定が違い、マザコンになっている。ゲームと違い主動的な設定にされたため出番は多い。九角の血筋のせいで母親は蔵の中に監禁され、首を吊って死んだ。元は「まなぶ」と呼ばれていたらしい。柳生にそそのかされ育ての家族たちを皆殺しにし、九角天童を名乗った。 若頭(わかがしら)声:小野英昭京都で地上げを企むヤクザの若頭だが、本人は昔気質の任侠を持ち備えている人物。特殊な力はなく普通の人間。元々今回の地上げは本意ではなかったらしく、地上げを止めようとする主人公達に敗れると、助言を残しあっさり身を引く。ゲーム内では明らかにされていないが、密かに舞園のファンでもある(ゲームで彼を倒すと、3分の1の確率で舞園の写真が入手できる)。帯脇斬己(たてわき きりこ)声:関口英司中野区のさぎもり高校の生徒。舞園にストーカー行為を働き、彼女を守る霧島を襲う。蛇の魔物に変身後、主人公達に敗れ逃走した。その後、元の姿に戻れなくなり、新宿中央公園にて天野を追い回していたところを犬神にとどめをさされる。火怒呂丑光(ほどろ うしみつ)声:高瀬右光 豊島区の狗狸沼高校の生徒。憑依師の家系の末裔で、柳生から動物霊を憑依させる能力をもらい、帯脇にヤマタノオロチを憑かせ、蛇の魔物に変身させた。憑き物騒ぎを調べていた天野を操り、京一・小蒔・醍醐も操ろうとするが、劉によって阻止される。主人公達に敗れ、柳生に処刑される。八剣右近(やつるぎ うこん)声:坪井智浩 / 同左拳武館高校の生徒。真剣を使い、殺人が趣味という危険人物。金で相手構わず暗殺を請け負う副館長の手下で、柳生の依頼により主人公達の命を狙う。得意の鬼勁(発勁の一種。氣の力に殺意の波動を加え、相手の死角から放つ)によって一旦は京一に圧勝するが、復活し鬼勁を会得した彼に敗北。自分の敗北を認めず、寝返ろうとした武蔵山を斬殺、拳武館から追われる身となった。その後、逃走先のある場所で八剣を見限った柳生に始末される。アニメでは名前と剣を使うこと以外は全くの別人になっており、原作に登場した水岐涼を混ぜたような人物像に変更されている。拳武十二神将のひとりで、物腰柔らかい優雅な雰囲気を持つ。色事で物事を判断している傾向があり、第四夜で復活した京一と対立するが彼の実力の差を悟り、自ら敗北を認めて京一たちの手助けをするなど、原作と異なる展開を見せた。武蔵山太一(むさしやま たいち)声:高瀬右光拳武館高校の生徒で、元は粗暴な不良の親分であった所をスカウトされた。見るからに怪力の巨漢で、大食漢でもある。八剣とともに副館長派で、館長派の壬生を主人公達もろとも殺害しようとするが、劣勢になり寝返ろうとしたところを八剣に殺される。 阿師谷伊周(あしや ともあき)声:坪井智浩中央区の荒守高校の生徒。芦屋道満の末裔とされるオネェ言葉のオカマ陰陽師。マサキを暗殺しようとするが失敗、主人公達との戦闘で敗北後、柳生に始末される。阿師谷導摩(あしや どうま)声:加瀬康之伊周の父で、阿師谷家の再興を願う陰陽師。主人公達との戦闘後に柳生の術で急死。伊周からは「パパ」と呼ばれている。田中一郎(たなか いちろう)新宿中央公園に現れた吸血鬼。一見普通のサラリーマンに見えるが、雨の日の後なのに靴が汚れていないことでばれてしまう。六道世羅(りくどう せら)声:津村まこと / 世戸さおり足立区の逢魔ヶ淵高校2年B組。二重人格者で、時空を操る能力を持つ。主人公と最初に出会ったときは大人しい性格だったが、後に柳生に操られ、凶暴な性格となって主人公達を異次元に誘い込む。ある条件を整えていると、主人公を「ある世界」に引き込むことになる。主人公達に敗れた後、新宿中央病院に担ぎ込まれる。アニメ版ではガングロ、金髪になる。力も、手首の傷からなんでも切断する糸を出して攻撃するものとなっている。第2期ではアランと行動をともにしており、OPにもツーショットのシーンがある。 柳生宗崇(やぎゅう むねたか)声:樫井笙人 / 同左新宿区の天龍院(てんりゅういん)高校3年C組。7月25日生まれ、血液型不明、身長187cm、体重71kg、3サイズ104-81-92。本作における真の黒幕的存在。真紅の学生服を身にまとって闇に跳梁し、圧倒的な威圧感を備える年齢不詳の謎の男。主人公の父・弦麻が自分自身を犠牲にして客家の洞窟に封じたが、その封印を破って復活。世界を混乱と闘争の世にするべく暗躍する。主人公たちに敗れた「駒」を自らの手で処刑するなど冷酷かつ残酷な性格。一度は主人公を瞬く間に打ち倒し致命傷を与えたが、最終話にて主人公と仲間たちの力によって倒された。後に判明するが不老不死である。コミックス版では黄龍となった過王須に喰らわれ死亡した。アニメ版ではさらに老けており、バイクに乗っていた。マリィの服をプレゼントしたのも柳生。過王須(かおす)声:小上裕通天龍院高校3年C組。本作の最終ボス。本名不明で本来の記憶も持たない。柳生が作り上げた実験体「陰の黄龍の器」の少年で、最終決戦で黄龍に変生する。ゲームでは彼についてまったく触れられなかったが、コミックス版では主人公が彼の精神と接触し、過去の出来事などが描写されている。アニメでは第七夜の副題に『過王須』とある。第2期の第六夜で登場、車椅子に乗っている。アニメ[編集]
2007年1月19日より、『東京魔人學園剣風帖 龍龍 (とう〈龖〉)』外法編というタイトルでアニマックスにて毎週金曜 23時00分 - 23時30分放送。2007年7月27日からは拳武編が放送された。
タイトルこそ「東京魔人學園剣風帖」と冠してはあるが、ゲームに見られるジュヴナイル要素や一昔前の古き良き青春ドラマの雰囲気は全く見受けられず、所々に陰鬱なシーンやグロテスクな表現があるなど、ゲームとの類似点は希少である。
原作者でもあるゲーム版監督の今井秋芳はアニメ版について、「ゲームそのままのアニメ化ではなく、魔人世界を再構築したもの」とだけ言及し、アニメ版には原則として原作者として以上の関わりを持たず、タイトル選定およびロゴデザイン確認、アフレコ立会い(声優への演技指導)には協力した事を携帯サイトの日記にて報告している。
同年4月1日より、アニメ版設定によるラジオドラマ『学級日誌』がエフエム大阪「イトクボのパーティー・ロード」内の『FMサウンドシネマ』にて放送された。また、4月9日より1週間遅れ(毎週月曜更新)でインターネット配信もされていた。
スタッフ[編集]
- 原作 - 今井秋芳
- 監督 - 石平信司
- シリーズ構成 - 根元歳三
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 中井準
- プロップデザイン - 鈴木典孝、小川浩
- 美術監督 - 永吉幸樹
- 美術設定 - 佐藤正浩
- 色彩設計 - 友野亜紀子
- 撮影監督 - 佐藤正人
- 編集 - 右山章太
- 音響監督 - 小林克良
- 音楽 - 根岸貴幸
- プロデューサー - 中林太、松本正義、山崎史樹
- アニメーションプロデューサー - 松嵜義之
- アニメーション制作 - ビースタック、AICスピリッツ
- 制作協力 - アミューズソフトエンタテイメント、ANIMAX
- 製作 - 魔人製作委員会
主題歌[編集]
第1期- オープニングテーマ1:「0:00A.M.」、Lyric&Music:大介、歌・演奏:ACID (J-ROCK)、Sound Produced: Masao Akashi.ACID
- エンディングテーマ:「花吹雪」、Lyric:淳平、Music:大介、歌・演奏:ACID (J-ROCK)、Sound Produced: Masao Akashi.ACID
- オープニングテーマ1:「0:00A.M.」
- オープニングテーマ2:「Prayer」、Lyric&Music:遊汰、歌・演奏:ACID (J-ROCK)、Sound Produced: Masao Akashi.ACID (#6-)
- エンディングテーマ:「花吹雪」
各話リスト[編集]
第1期[編集]
第壱夜 | 「逢魔ヶ刻」 | 根元歳三 石平信司 | 石平信司 | 中井準 | |
第弐夜 | 「桜下春怨の遭遇」 | 根元歳三 | 石平信司 | 堤雄一郎 | 石本英治 |
第参夜 | 「人ならざる力」 | 殿勝秀樹 | 神原敏昭 | サトウミチオ 五十嵐直子 | |
第四夜 | 「集えものども」 | 根元歳三 石平信司 | 石平信司 中井準 | 豊増隆寛 | KIM DAE-HOON |
第五夜 | 「夢地獄」 | 寺崎敦子 | 中井準 | 白石道太 | 宇佐美皓一 |
第六夜 | 「生地獄」 | 堤雄一郎 | 中井準 | ||
第七夜 | 「鬼道衆」 | 雨宮ひとみ 根元歳三 | 石平信司 | 島美子 | 石本英治 |
第八夜 | 「穴の女」 | 根元歳三 福澤香江 | 林宏樹 | 牧野竜一 | |
第九夜 | 「激しさと優しさで」 | 寺崎敦子 | 加藤洋人 | 白石道太 | - |
第拾夜 | 「菩薩眼」 | 雨宮ひとみ | 吉川浩司 石平信司 | 石平信司 | 牧野竜一 |
第拾壱夜 | 「散花離別する命」 | 根元歳三 | 影山楙倫 石平信司 | 寺沢伸介 | |
第拾弐夜 | 「九角復興」 | 駒井一也 石平信司 | 島美子 | 村井孝司 野口木の実 松浦里実 八代紀実子 清水明日香 | |
第拾参夜 | 「外法の谷」 | あおきえい | 石本英治 サトウミチオ | ||
第拾四夜 | 「堕ちる星」 | 石平信司 | 山崎茂 | 石丸賢一 |
第2期[編集]
第壱夜 | 「拳武十二神将」 | 雨宮ひとみ | 石平信司 | 吉川浩司 | 中島美子 |
第弐夜 | 「煉獄する咆哮」 | 寺崎敦子 | 阿部雅司 | 渡辺浩二 | |
第参夜 | 「心から変わろう」 | 加藤洋人 石平信司 | 内山まな | サトウミチオ | |
第四夜 | 「拳は命を奪わない」 | 雨宮ひとみ | 石平信司 影山楙倫 | 白石道太 | 石本英治 |
第五夜 | 「護る拳」 | 根元歳三 | 堤雄一郎 石平信司 | 堤雄一郎 | 牧野竜一 |
第六夜 | 白虎之章「聖夜は微笑まない」 | 雨宮ひとみ | 林宏樹 | 松園公 堤雄一郎 | 石丸賢一 松本昌子 |
第七夜 | 玄武之章「渦王須」 | 寺崎敦子 | 島美子 | サトウミチオ | |
第八夜 | 朱雀之章「滅日」 | 根元歳三 | 石平信司 | 白石道太 | 才木康寛 |
第九夜 | 青龍之章「集う宿星」 | 豊増隆寛 | 石本英治 | ||
第拾夜 | 黄龍之章「散らない桜」 | 石平信司 | 中井準 | ||
第拾壱夜 | 「歩め子らよ」 | 根元歳三 | 石平信司 | 堤雄一郎 | サトウミチオ 松本昌子 |
第壱弐夜 | 「ありがとう」 | 林宏樹 石平信司 | 林宏樹 | 牧野竜一 |
英国恋物語エマ | 東京魔人學園剣風帖 龖 | 009-1 |
009-1 | 東京魔人學園剣風帖 龖 第弐幕 | - |
脚注[編集]
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- ^ Playsation Network Storeのレーティング情報より。
- ^ 株式会社QBQ編 『プレイステーションクソゲー番付』マイウェイ出版発行、2018年。ISBN 9784865118346 p91
外部リンク[編集]
- 東京魔人學園剣風帖(ニンテンドーDS版公式サイト)[リンク切れ]
- 東京魔人學園剣風帖 龍龍 公式サイト - 閉鎖。(2007年11月15日時点のアーカイブ)
- 東京魔人學園剣風帖 龍龍 第弐幕 公式サイト - 閉鎖。(2008年6月7日時点のアーカイブ)
- ゲームアーカイブス版 東京魔人學園剣風帖 紹介サイト[リンク切れ]
- ゲームアーカイブス版 東京魔人學園朧綺譚 紹介サイト[リンク切れ]
- 真神庵
- 『東京魔人學園』シリーズについてのご注意[リンク切れ] - ゲームアーカイブス版で発生する不具合の回避方法が書かれている。
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